Boostnoteは良いMarkdownエディタ
めっちゃ久しぶりの更新。
当方エンジニアで、日々手順やメモを取ることが多いが、これまで理想とするMarkdownエディタには巡り会えていなかった。
これまでのMarkdownエディタ遍歴
どれも満足はしていない中で使い続けてきて、そろそろ個人的な決定版が欲しかった。
Markdownエディタに求めるものは以下の点。
- 「フォルダ」のような概念があること
- 異なるPC間でメモが同期できること
- 一覧性が高いこと
- 安い(月額料金は払いたくない)
- データのexportができること
「フォルダ」
ここでフォルダと言っているのは、例えばEvernoteのノートブックに対応するイメージで、中にあるメモがある分類でまとめられるものとしている。このフォルダのようなものがあれば、例えばMySQLに関するメモを作成するときは「MySQLフォルダ」にメモを保存しておけば、MySQLのメモを探すときにまず「MySQL」フォルダに見にいけばいい。
メモを見返すときにフォルダがあれば圧倒的に楽になると思っている。(何かを思い出すときや探すときに、そういう階層構造のようにインデックスを作って、思い出している気がする。)
残念ながらKobitoにはフォルダはなく、編集した順序でメモが並ぶというのが不満足だった。
また、Dropbox Paperはフォルダはあるものの、メモの編集画面とは異なる画面にフォルダの一覧画面があるため、別タブに表示している一覧にタブ移動しないといけないのが煩わしかった。
Atomは左カラムにディレクトリの階層構造が常に表示することができるのでGood。
異なるPCでの同期
当然ながら、自分の作業メモであったり何かのライブラリに関するメモは、いつでもどのPCでも見れるような状態にしておきたい。
Kobitoで同期をしようと思うと月額480円のプレミアムプランに入らないといけない。
Dropbox Paperなんかはそもそもクラウドの保存しているメモをブラウザ上で編集するのでこの点は良かった。
一覧性が高いこと
メモを探す時にとても重要。
Dropbox Paperはフォルダ毎にメモ一覧ページがあり、別のフォルダのメモ一覧を見ようと思うと一度フォルダ一覧ページに戻ってから再び見たいフォルダからメモ一覧ページに遷移しないといけず、なかなか煩わしい。(フォルダ毎だけでなく全メモ一覧ページがあるものの、それだとフォルダ毎にまとまらないのでNG)
安い
一般的な庶民なもので、やはり安いにこしたことはなく、ただ良いMarkdownエディタなのであれば多少の金額は払うつもりでいた。
データのexportができること
あまり優先度が高いわけではなかったが、やはりデータのexportができる方が嬉しい。いつそのエディタがサービス・開発中止になるともしれないので、いざとなったときに簡単に移行できるような備えはあった方が安心。
以上のような観点でエディタを探したときに巡り合ったのがBoostnoteだった。
Boostnote
Boostnote はOSS製のプログラマ向けMarkdownエディタで、無料で利用可能である。
Electronをベースにしているが故にMac・Windows・Linuxと使えるプラットフォームの幅も広く、またiOS・Androidでもネイティブアプリがある。すごい。
基本的に使い方はGithubにWikiといくつか使い方に関する記事があるので、それらを見るとだいたいわかる。
上に記した求める点に対してBoostnoteの良さをつらっと書いていく。
「フォルダ」
Boostnoteでは「Storage」と呼ばれるものがフォルダに相当するもので、好きなようにラベルが付けられて言うことなし。
異なるPCでの同期
Dropbox や GoogleDrive を使えば可能。
Boostnoteは初期設定の中で、メモのrawデータ(CSONデータ)を格納するディレクトリを指定する。このディレクトリを例えば Dropbox や GoogleDrive などの同期ディレクトリ内に指定することによって、同期しているデバイス同士ではデータを共有することが可能になる。
https://github.com/BoostIO/Boostnote/wiki/Cloud-Syncing
一覧性が高い
特に気に入っているところだが、Boostnoteは様々な観点からメモを一覧にして閲覧することができる。
- 全メモ一覧(All Notes)
- スター付きメモ一覧(Starred)
- 各Storage毎のメモ一覧(Folders)
- 各タグ毎のメモ一覧(Tags)
これだけ一覧で見る方法があると、メモも見つけやすい。(あとElectronアプリの割に動作がサクサクでそれも見つけやすさに遠からず寄与している気がする。が、メモが増えると遅くなるなどの検証はしていないのでここは何とも言えない。)
安い
無料。最高。ありがとうございます。
データのexportができること
メモ一件毎にプレーンテキストファイルあるいはMarkdownファイルにexportすることは可能。ただし、全件一度にexportすることはできない。(最悪CSONをパースしてどうにかするというスクリプトを書けばいいか、とも思っている。)
まとめ
総じてとても使いやすいと思っているMarkdownエディタで、かなりライフチェンジングな思いをしている。文字ばかりで伝わらないよなぁと思いつつ非常にオススメなので一度使ってみてはいかが?