Be an Engineer.

社会人からWEBエンジニアになった人間の備忘録的勉強記録

FuelPHPの導入(一部ハマリ中)

前回行った環境の構築の後にPHPのWAF(Web Application Framework)であるFuelPHPの導入をした時のメモ。
FuelPHPの紹介は他に譲るとして、今回はその導入に焦点を当てて書く。
対象はMacOSなのでご注意を。(Linuxについてはある程度共通しているはずだが、試していないので守備範囲外ということで。)

参考記事

FuelPHP 1.7 Documentation

oilコマンドのインストール

FuelPHPのパッケージコマンドであるoilコマンドをまずインストールする。
(oilコマンドの詳細はこちら

$ curl get.fuelphp.com/oil | sh

これでoilコマンドが使用可能な状態となる。

FuelPHPによる新規プロジェクトの作成

プロジェクトを置きたい任意のディレクトリで以下を実行。

$ oil create [プロジェクト名]

しばらく待つと、カレントディレクトリに指定したプロジェクト名のディレクトリが作成される。
その後、nginxに書き込み権限を与えるため、そしてComposerにより定義された依存ライブラリを取得するために以下のコマンドを実行。

$ cd /path/to/[プロジェクト名]
$ oil refine install
$ php composer.phar update

※ちなみにFuelPHPプロジェクトを作成するこの他の方法として、以下の2つがあるが割愛。
1. zipファイルをダウンロードしてくる
2. GitHubからクローンする

nginxの設定

ブラウザから見られるようにするためにnginxの設定を変更する。

※ただし今回は要求として「(FuelPHPとは関係が無い)phpスクリプトを実行するディレクトリ」と「FuelPHPの練習用ディレクトリ」の2つを分けたいと思っていたので、FuelPHP用のlocationを用意した。
※エラーログは現状共存する形になっているが、そこはお好きにどうぞ。

http {
    ...

    server {
        listen 80;

        # 前回の記事
        root /path/to/your_document_root/; # ドキュメントルート
        server_name localhost;
        charset utf-8;
        index index.php index.html index.htm; # /で終わった時にアクセスするファイル

        # 前回の記事
        location ~ \.php$ {
            fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$;
            fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
            fastcgi_index index.php;
            fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
            include fastcgi_params;
        }

        # FuelPHP用(「fuelphp_sample」というプロジェクト名の場合)
        location /fuelphp_sample/public/ {
            try_files $uri /fuelphp_sample/public/index.php?$uri&$args;
        }
   
        location /fuelphp_sample/public/\favicon.ico {
            empty_gif;
            access_log off;
            log_not_found off;
        }

        location ~ /fuelphp_sample/public/assets/(.+) {
            autoindex on;
            alias /path/to/your_document_root/fuelphp_sample/public/assets/$1;
        }

        location ~ /fuelphp_sample/public/\.php$ {
            fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
            fastcgi_index index.php;
            fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
            include fastcgi_params;
        }
    }
}

nginxを再起動した後にブラウザでhttp://localhost/fuelphp_sample/public/にアクセス。
本来なら以下のような画面が表示されるはずだが、なぜかその下の画面に…。

↓正常な画面(cssが付いている)

f:id:shirakiya:20140721174527p:plain

↓今回の画面(cssが無い)

f:id:shirakiya:20140721174614p:plain

読み込まれるはずのcssにアクセスすると403が返ってきていたので、エラーログを確認すると見事に「(13: Permission denied)」という表示が。。
そこで、publicディレクトリ直下にあるassetsディレクトリの権限を調べてみると「drwxr-xr-x」だった。さらにそこでファビコンも同じ症状でエラーが出ているっぽい。ちゃんと権限与えてるのに権限で弾かれるのは、え、っていう感じで現在ハマり中。

なのでnginxの設定は今は参考にしないでください。

Homebrewでnginx + php-fpmのphp実行環境構築

初めましてのブログ投稿。
「いいインプットしてるんだから、アウトプットしろ(ブログ書け)!」と言われて、物は試し、勉強した内容をブログに書くことにした。ここから何かに気付けるかもしれないし、本当にインプットとアウトプットのいいサイクルが出来上がるかもしれないのでやってみようの根性。

本題

MacPHPの実行環境を作ることにした。
MacならデフォルトでPHPApacheが入っているので、特別用意する必要は無いが、勉強がてらnginxとphp-fpmで構成されるPHPの実行環境を(めっちゃ調べながら)作ってみた。
(ちなみにこの記事ではHomebrewの導入については話しない。ただHomebrewを下にスクロールしたら書いてあるコマンドを叩くだけでOKだったはず。)

参考記事

基本的に以下の記事を参考にした。
Mac OSX: homebrew を使って nginx と php-fpm をインストールする

nginxのインストール

まずHomebrewでnginxをインストールする。
(Homebrewのnginxはオプションが最小限だのなんだのっていうのでnginx-fullを入れようっていう動きもあるけど、この違いについてはよくわかりません。)

$ brew install nginx

設定ファイルは /usr/local/etc/nginx/nginx.conf にある。

自動起動設定はMac使いならお馴染みのこれ。

$ ln -sfv /usr/local/opt/nginx/*.plist ~/Library/LaunchAgents
$ launchctl load -w ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.nginx.plist

※デフォルトだとnginxも80番をlistenしていて、かつapacheを起動しているならばapacheが80番をlistenしている可能性があるので注意。その場合apacheを停止するか、nginxを8080等をlistenするように変更する必要がある。

ちなみにnginxの起動、停止、再起動は以下のコマンド

$ sudo nginx     # 起動
$ sudo nginx -s stop     # 停止
$ sudo nginx -s reload     # 再起動

php55のインストール

会社でもnginx + php-fpmという組み合わせでPHPを処理させているので、同じくphp-fpmを導入することにした。
php-fpmはapacheのmod_phpモジュールのようなもので、Nginxには直接php処理モジュールを組み込むことはできないので、Nginxと組み合わせてPHPを動かすにはこれが必要。

PHPをhomebrew-phpからインストールするためにtapコマンドでfomuraを追加

$ brew tap homebrew/dupes
$ brew tap homebrew/versions
$ brew tap homebrew/homebrew-php

おまちかねphp-fpmとPHP55をインストール

$ brew install php55 —with-fpm

.bash_profileや.zshenvに以下を書いてパスを通す

PATH=“/usr/local/bin:$PATH”     # for PHP55
PATH=“/usr/local/sbin:$PATH”     # for php-fpm

PHP55の自動起動設定

$ cp /usr/local/Cellar/php55/5.5.11/homebrew.mxcl.php55.plist ~/Library/LaunchAgents/
$ launchctl load -w ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.php55.plist

このPHP55の準備ができればコマンドラインからはPHP55でphpスクリプトを実行することができる。

nginxの設定

phpファイルがブラウザ上で動作するようにnginxを設定する。
上記のnginx.confに以下を記述する。

http {
    ...
    
    server {
        listen 80;
   
        root /path/to/your_document_root; # 任意のパス
        server_name localhost;
        charset utf-8;
        index index.php index.html index.htm; # '~localhost/'で終わった時にアクセスするファイル
   
        location ~ \.php$ {
            fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$;
            fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
            fastcgi_index index.php;
            fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
            include fastcgi_params;
        }
    }
}

これを記述した後nginxを再起動。

$ sudo nginx -s reload

例えば設定したドキュメントルート以下に以下のファイルを置いてブラウザでhttp://localhost/phpinfo.phpにアクセスしてみる。

/path/to/your_document_root/phpinfo.php

<?php
phpinfo();

このような画面が表示されたらOK!

f:id:shirakiya:20140720203920p:plain

次回はPHPのWAFであるFuelPHPを動かしてみようと思う。